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無形文化財の大蛇お練り神事

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 室町時代に入って吉良氏家臣の大平氏が奥沢城を築くにあたり、世田谷郷東部の守護神として八幡神の来臨を祈り願うために奥沢神社が創建されました。奥澤神社は明治初期までは八幡神社と呼ばれました。

 ここで毎年催されているのが「大蛇お練り神事」で、江戸時代の中頃、奥沢の地に疫病が蔓延した時に、新藁で大きな蛇を作り村内を巡行させたところ、疫病が治まったとの由来から、藁の大蛇は厄除けの守護神として崇められ、年に1度村内を巡行する祭が始められたとのこと。巡行後の大蛇は、本殿に1年間安置された後に神職が修祓を行い、奥澤神社の鳥居に巻きつけられて飾られます。この神事は世田谷区の無形民俗文化財(風俗慣習)に指定されています。

 全長が10mは有ろうかと思うほどの大蛇の宮入はこの神事の圧巻で、その面持ちはユーモラスでありつつも威厳に満ちていました。